帯域制限では、ユーザーがダウンロードできるコンテンツの量を制限できます。この機能の一般的な使用例は、顧客がビデオ全体を視聴していないと思われる場合などです。ユーザーが大きなコンテンツ (マルチメディアなど) をダウンロードする速度を削減すると、帯域使用での不必要なコストを排除できます。
帯域制限オプションは、CDNまたはエッジCNAME URLでクエリストリングとして指定されます。帯域制限を設定するために利用できるクエリストリングパラメーターは、ec_rate と ec_prebufです。これらのパラメーターについて以下に説明します。
パラメーター | 説明 |
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ec_rate | 特定のリクエストの最大ダウンロード速度をキロビット/秒 (KBps) で決定します。顧客の接続が指定値よりも早い場合、顧客のダウンロード速度は指定値となります。このパラメーターは32 KBps以上の値のみを受け付けます。 |
ec_prebuf |
ec_rateパラメーターが有効になるまでにダウンロードできるデータ量を決定します。これによって、ユーザーのダウンロードが制限されるまでのバッファーが作成されます。接続が遅い場合に帯域制限によって起こりうる途切れやバッファリングの問題の削減には、バッファーが便利です。 このバッファーは、秒単位で指定するec_prebuf に ec_rateで設定するビットレートを乗じて計算できます。この結果の値が、帯域制限が有効になるまでにダウンロードできるデータ量の合計です。 |
一般的に、帯域制限オプションはクエリストリングパラメーターとして渡されます。例えば、以下のURLは640 KBのバッファーを作成し、ダウンロード速度を64 Kbpsに制限します。
ヒント:バッファー作成を利用する場合、ビデオをエンコードするビットレートに一致する値にec_rateを設定することをお勧めします。
注:これらのパラメーターはいずれもトークン認証で暗号化できます。これによって、ユーザーは関連した値を変更できなくなります。